不登校児童生徒の「健康診断」未受診問題〜実態把握だけで終わらず、子どもたちの健康を守る支援へ

健康診断

不登校の状態にある子どもたちの健康管理は、学校現場においても重要な課題です。学校健康診断は、単なる形式的な調査ではなく、一人ひとりの健康状態を把握し、必要な支援や医療的なサポートへつなげるための大切な機会です。特に、不登校の状態にある児童生徒については、学校への登校が困難であるため、健康状態を把握し適切な支援へつなげる重要性が一層高まっています。

本記事では、市議会で継続して取り組んできた不登校児童生徒の健康診断受診状況について、最新の調査結果と今後の改善方針をご報告いたします。

CHECK

過去の取り組みについて

これまで継続して不登校児童生徒の受診状況について質疑を重ねてまいりました。前回の令和7年第4回定例会においては、欠席データと健康診断データを突合する仕組みの構築状況と、実態のデータ化、そして実際の受診につなげるための環境整備について深く掘り下げました。

ISSUE

現状と課題:未受診率が約5割

令和7年度からは、令和6年度の集計時に生じていた事務負担を軽減するため、集計方法が変更となっていることが質疑より明らかになりました。具体的には、欠席理由にかかわらず受診状況を把握し、前期終了時点で30日以上欠席した児童生徒が調査対象となっています。

この集計の結果、調査対象となった児童生徒のうち、未受診者の数は1,405名で、その割合は約5割にのぼることがわかりました。また、学校現場への調査からは、以下の実態が浮き彫りとなっています。

  • 学校医の医療機関で受診可能な期間を設定し、未受診者全員に案内していると回答した学校が最も多かった一方で、受診の機会を設定できなかった学校も存在しました。
  • 学校と医療機関が連携した受診機会の確保や、未受診者や家庭への啓発等が重要であると認識しています。

議会での質疑応答

今後の取り組み見直しについて

数字の把握で終わらせず、改善へつなげるために令和8年度どのような強化を図るのか、また年度末までの追跡調査について伺いました。

答弁を確認する

市のホームページを通じた受診勧奨や、他都市を参考に学校外での受診機会確保を研究します。年度末時点での把握は対策を講じる上で有効であり、関係者で連携し受診につなげる取り組みを進めます。

POINT

要点と今後の取り組みまとめ

  • 実態の把握: 集計方法の見直しにより、調査対象者の約5割が未受診であるという実態が把握されました。
  • 受診機会の確保: 学校医の医療機関での受診設定に加え、学校外での受診機会確保に向けた手法を他都市事例を参考に研究します。
  • 多面的な受診勧奨: 学校を通じた案内に加え、市のホームページ等を通じた積極的な受診勧奨を行います。
  • 年度末までの追跡: 9月時点の把握にとどまらず、年度末時点での受診状況を関係者間で共有し、勧奨等の対策に活かします。

SUMMARY

数字の把握を「支援」へつなげるために

今回の調査により、未受診という厳しい実態が数字として明らかになりました。しかし、数字を把握して終わりでは意味がありません。

健康診断の真の目的は、子どもたちの健康状態を把握し、病気の予防や治療、そして必要な支援に結びつけることです。年度末まで状況を追跡し、学校・地域医療機関・教育委員会が連携して、一人でも多くの子どもたちが健康確認の機会を得られるよう、引き続き改善を求めてまいります。

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不登校児童生徒支援について

川崎市教育委員会の公式サイトでは、川崎市の不登校対策の取り組みを紹介しています。またこちらのページでは、学校内の支援だけでなく、学校外の居場所・多様な学びについても一覧でまとまっていますので、ぜひ一度ご確認ください。

川崎市教育委員会:不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について

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保護者の皆様へ(パンフレット)

教育委員会事務局 学校教育部支援教育課が発行しているパンフレットでは、不登校に関する相談窓口や、居場所・多様な学びの場に関する情報がわかりやすくまとまっています。

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川崎市では、不登校のことで悩むお子さんや保護者のための、LINE公式アカウントを開設しています。また、学校内外の多様な学びの場やイベント、川崎市の取組等、情報発信しています。
アカウント名「川崎市支援教育課_多様な学び支援」/アカウントID「@319znagn」

公式ライン:川崎市支援教育課_多様な学び支援

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