不登校児童生徒の「健康診断」。未受診4割の現状から、受診しやすい環境づくりへ

健康診断について

学校を長期欠席している子どもたちとそのご家族にとって、学校で行われる「定期健康診断」を受診するハードルは決して低くありません。しかし、健康に育つ権利はすべての子どもに等しくあるべきです。私はこれまでも、不登校児童生徒の健康診断の受診機会の確保に向けて、議会で継続して取り組んできました。

令和7年第4回定例会にて、実態のデータ化の進捗と、実際の受診につなげるための環境整備に関する質疑を行いましたのでご報告いたします。

昨年度の把握:約4割が「未受診」という現状

川崎市では昨年度、不登校児童生徒の健康診断の受診状況を正確に把握するため、「欠席データ」と「健康診断データ」を突合する取り組みを開始しました。
その結果、約6割が受診しているものの、残りの約4割が「未受診」になっているという実態が浮き彫りになりました。このデータ化を踏まえ、市がどう動いたのかが焦点となります。

関連:不登校の児童・生徒の健康状況を調査(タウンニュース)

議会での質疑応答①

今年度の具体的な取り組みについて

昨年度「約4割が未受診」というデータが明らかになったことを踏まえ、受診率の改善に向けて今年度は具体的にどのような取り組みを進めてきたのか伺います。

答弁を確認する

今年度は、定期健康診断を受診できなかった児童生徒や保護者に対し、受診機会の確保に向けた周知を行うよう全ての学校に依頼いたしました。また、市医師会等に対しても昨年度の受診状況を共有し、学校へ行くのが難しい場合でも「学校医の医療機関等」で受診できるよう、受け入れ環境の確保を改めて依頼したところでございます。

議会での質疑応答②

今年度のデータ化と現在の進捗

昨年度に引き続き、今年度もデータ化を進めていると伺っています。現在の進捗状況と、その結果を来年度の取り組みにどのように反映していく考えか、市の見解を伺います。

答弁を確認する

学校における定期健康診断の対象者のうち、令和7年度前期終了時点での未受診者の把握を進めているところでございます。今後も健康診断受診状況の把握に努めながら、学校現場や学校医等とその状況を共有するとともに、市医師会等との協議を進め、さらなる受診機会の確保に取り組んでまいりたいと考えております。

POINT

今回の質疑を受けての意見要望

今回の質疑を通じて、これまで「約4割が未受診」という課題に対して、市が全校への周知徹底だけでなく、医師会と連携して、学校医の医療機関等で受診できる体制整備に動き出したことが確認できました。これらの現状を踏まえ、私からは今後のさらなる実効性の向上に向けて、以下の通り意見と要望を伝えました。

  • 「把握」から「改善」へ: 不登校児童生徒の健康を守るためには、実態を調べることにとどまらず、実際に受診につながる仕組みを継続的に改善していくことが重要です。
  • 運用面のきめ細かな見直しを: 特に、保護者への案内のわかりやすさや医療機関との調整など、現場の運用面の改善を着実に進めていく必要があると考えます。
  • 継続的なチェック: 今後、データ化の状況がまとまり次第、改めて進捗等について質問させていただきます。引き続き、取組の状況を注視してまいります。

SUMMARY

最後に

学校に行っていないからといって、子どもたちの心や体の健康チェックが後回しになってはなりません。むしろ、不登校という不安を抱える時期だからこそ、医療や行政が優しく手を差し伸べる仕組みが必要です。

「学校の保健室に行くのは気が引けるけれど、近くのクリニックなら受けやすい」 そんなご家族の思いに応えるためにも、医師会や学校とより緊密に連携し、ハードルを一つずつ下げていく必要があります。

すべての子どもたちが、どのような環境にあっても安心して見守られ、健康に育っていける川崎市を目指し、これからもこの問題に全力で取り組んでまいります。

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