かわさきアプリの多言語化と情報発信のあり方:外国人住民への適切な支援とマナー向上に向けて

川崎市には5万人を超える外国籍住民が暮らしており、日常生活に不可欠な情報をいかに多言語で提供していくかは、円滑な地域社会を築く上で極めて重要な課題です。現在、市公式の「かわさきアプリ」をはじめとする各種サービスは、各所管局による個別の運用となっており、多言語対応の状況にばらつきが生じています。
本ブログでは、定例会における「かわさきアプリ」の多言語対応の実情や、ごみ分別アプリと地域マナーの関係、今後の情報提供の見直しに関する質疑内容についてご報告いたします。

かわさきアプリについて
川崎市が公式に提供する「かわさきアプリ」は、防災、子育て、ごみの分別など、市民の日常生活に直結する様々な分野の情報を分かりやすく提供するためのスマートフォン向けアプリケーションです。
川崎市:かわさきアプリについてCHECK
アプリの多言語化の実情

川崎市における各種アプリのダウンロード数と多言語対応の状況には、大きな違いがあります。
- 防災アプリ・子育てアプリ: すでに多言語対応が進められています。
- ごみ分別アプリ: 26万ダウンロードと非常に多くの方に利用されている主要なサービスですが、現状はカレンダーの曜日のみの対応となっており、検索機能などその他の部分は多言語化されていません。
- 運用体制の実情: これらのアプリは各事業所管局が個別に運用しており、これまでの導入見送りや未対応の背景には、パッケージが外国語に対応していなかったことや改修費用等の課題があったとされています。
議会での質疑応答
アプリの多言語対応の現状と今後の協議について

各局の裁量によりアプリの多言語対応にばらつきが生じている現状に対する認識と導入されなかった経緯を伺いました。また、今後はガイドラインの事前協議項目に多言語対応の検討有無を追加すべきと見解を求めました。
答弁を確認する
事業目的や利用者ニーズが異なるため各局で運用してまいりました。未対応の経緯はパッケージの非対応や改修費用に課題があったためです。今後は多言語対応を含めた効果的な情報発信について、事前協議の対象とするなどガイドラインの改定を視野に検討を進めてまいります。
POINT
要点まとめ
- 多言語対応の現状: 防災や子育てアプリでは対応が進む一方、26万ダウンロードを誇る「ごみ分別アプリ」では曜日表示を除き未対応となっています。
- 個別運用の課題: 各所管局の裁量やパッケージの仕様、改修費用等の課題により、アプリ全体の多言語化にばらつきが生じています。
- ガイドライン改定の検討: 今後はアプリの新規導入や更新時の事前協議において、多言語対応の検討項目を追加する方向で検討が進められます。
- 情報提供の見直し: 5年ぶりの外国人市民意識実態調査を踏まえ、ウエルカムセットの充実やICT活用などによる情報提供の改善が図られます。
SUMMARY
多言語化によるマナー向上と住みやすいまちづくりに向けて
ごみの分別は、外国人市民に限らず地域全体の生活環境を維持する上で欠かせないテーマです。転入初期における分別ルールの不理解や情報不足は、近隣とのトラブルや苦情の原因になることも少なくありません。
ごみ分別アプリをはじめとする各種サービスの多言語化は、単なる利便性の向上にとどまらず、適切なルール周知を通じた地域のマナー向上やトラブル防止に直結する極めて重要な施策です。全ての市民が安心して暮らせる環境づくりに向けて、引き続きアプリの多言語化の推進を強く要望してまいります。
MORE INFORMATION
関連情報
川崎に住んでいる外国人は何人?
公益財団法人 川崎市国際交流協会が公開している、川崎市内に居住する外国人市民に関する統計データと支援情報をまとめたポータルページでは、川崎市における多文化共生の現状を数字で把握できるとともに、外国人住民が安心して暮らすための包括的なサポート情報を得られるページとなっています。
各アプリのダウンロードについて
川崎市が市民や来訪者向けに提供している「かわさきアプリ」では、緊急時の災害情報から日常のイベント、公共施設の予約まで、幅広い行政サービスへ即座にアクセスすることが可能です。下記の川崎市のアプリ紹介ページにて、各アプリの特徴や、ダウンロードの方法について情報がまとまっています。


